2022年1月28日金曜日

青い果実

 好きです! と言ってしまってから、後はグダグダになった。なにしろ相手は学年1の才媛にして超美少女という、今でいえば 鈴木光ちゃんみたいな女の子だ。休み時間に振り返ったらそこにいて、条件反射で口が勝手に告ってしまっていた。


付き合ってあげてもいいわ、彼女は同級生達の前で僕に言った。ただし次の中間試験で私に勝てたらね。言っておくが、僕だって勉強には自信があった。学年全体で5番以下になったことはなかった。人生最大のチャンス到来、僕は彼女の挑発を受けてたった。


ベストを尽くしたい、そういう思いで寝るまも惜しんで勉強した。はたして結果は500点満点中492点という自分でも驚くような高得点だった。彼女は490点、やった、初めて彼女に勝てた!


ごめんなさい。本当は付き合えないの。とその日の下校時刻過ぎて、2人だけの教室でそう切り出してきたのは彼女の方からだった。急な親の転勤で、あと3日でロンドンへたつということだった。がっくりと落胆する僕に彼女も言葉を失った。ふと視線をあげると、制服の上着とブラウスを脱いで、今まさにブラを外した彼女がいた。彼女はこう言ったんだ。私、あなたにも自分の気持ちにも正直でいたい。時間がないから、これで付き合ったことにしてください。もう少し早くあなたの彼女になりたかった。ずっとあなたの彼女でいたかった。


そうして彼女は僕の額に、僕は彼女の左右の乳首に、長いkissをした。それは本当に“青い果実”の味がしたんだ。

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